グリホサートの広い利用範囲

もくじ

50カ国以上で利用されているグリホサート 除草剤は、農業だけでなく牧草地、放牧地、道路敷、森林、公有地及び住宅地の管理など、土壌残留毒性が低いことから、広い範囲で利用されています。

農業以外での暮らしに関わるグリホサートの利用

鉄道や道路などの公共スペースでは視認性を高めて安全を確保するために利用されていて、グリホサート除草剤は広い範囲で私たちの暮らしを助けてくれているのです。

カナダでは森林管理の目的で96%以上がグリホサート 樹木に森林管理に利用されていて、

グリホサート系除草剤の使用量は、農業用途が75%と大半を占めていますが、同じ除草剤は、住宅地の家庭菜園(15%)、工業用地の管理(6%)、そしてもちろん林業(4%)での植生制御にも重要な役割を果たしているとのこと。

グリホサート 除草剤
グリホサート 除草剤

農業でのグリホサート除草剤の需要性

主に農業に利用されているグリホサート カリウム塩液剤ですが、農家はそれにより耕起を最小限に抑えて、環境への影響を軽減する保全農業ができ、二酸化炭素の排出量を減らし、水を節約し、労働力や燃料費を削減することができています。

※保全農業のメリットについては過去のブログをご参照ください。

https://glyphosate-research.com/%e5%9c%9f%e5%a3%8c%e3%81%ae%e5%81%a5%e5%85%a8%e6%80%a7%e3%82%92%e4%bf%9d%e3%81%a4%e4%bf%9d%e5%85%a8%e8%be%b2%e6%a5%ad/

もし農家がグリホサート系除草剤を利用できないことになると、農家は他の除草剤を代わりに使用することになり、より多くの耕起と雑草管理のための時間や燃料費が必要になり、作物収穫に大きな影響が出ると考えられます。そうなると、私たち消費者への供給にダイレクトに影響が出るかもしれないですね。

EAPのグリホサートに対する評価

グリホサート 発がん性の疑いがあると聞いたことがあるかもしれませんが、米国環境保護庁(EAP)は2020年1月に安全性について以下の通り安全であると評価しています。

EPAは、米国で最も広く使用されている除草剤であるグリホサート系除草剤に関する規制当局の審査を終了しました。連邦殺虫剤・殺菌剤・殺鼠剤法に基づき、入手可能な最善の科学を徹底的に検討した結果、EPAは、グリホサートをラベルに従って使用した場合、人の健康に懸念すべきリスクはなく、発がん性物質でもないと結論付けました。ヒトの健康リスクに関するこれらの知見は、米国農務省、カナダ害虫管理規制庁、オーストラリア農獣医薬局、欧州食品安全機関、ドイツ連邦労働安全衛生研究所など、多くの国や他の連邦機関による科学レビューの結論と一致するものである。同庁は、農家が農薬散布を意図した害虫に的を絞り、雑草のグリホサート耐性増加の問題を軽減するための追加緩和策を求めています。

グリホサートは何十年にもわたって研究されており、同機関は登録以来、何千もの研究を検討しました。グリホサートは、グリホサート耐性のトウモロコシ、大豆、綿花、キャノーラ、テンサイなど100以上の食用作物に使用されています。また、侵入性雑草や有害雑草を管理するための主要な除草剤であり、牧草地、放牧地、道路占有権、森林、公有地、住宅地の管理に使用されています。さらに、グリホサートは土壌残留毒性が低く、不耕起・低耕起農法の保持に役立ちます。

https://www.epa.gov/pesticides/epa-finalizes-glyphosate-mitigation
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